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14.06.03

TYPOGRAPHY

TYPOGRAPHY

今も根底にあるデザインは、先日ブログで書いた、デヴィッド・カーソンが打ち出したあのRAYGUNのデザインだ。
タイポグラフィを基本としたあの表現に、今も変わらぬ憧れを抱いている。

写真は8年程前、初めてFLASHで作ったホームページのトップイメージ。
当時Webに関しての知識はほとんどなかったため、色んな部分で散々な出来なのだが、なぜか雑誌MdNで見開きで紹介されるという奇跡が起こり、3万円というお金を手にした。
良い思い出なので、昨年少し手直しし今も残している。

http://hammerskull.com/

例えば、文字の汚れなどの効果、これはやはりアナログにできるだけこだわりたいと今も思う。
このサイトで使用した素材の話だが、文字や写真をプリントした紙を原付バイクの前にセロハンテープで貼り、雨の日もそれで走った。
1週間程で紙は良い味を出し始め、その紙をスキャンして制作に利用した。
手間はかかるが、その分オリジナリティあるものを作ることができた。
悲しいかな、そんな誰も気づかないような努力がこのサイトには多々ある。

しかし時代は進歩し、そういったものが、作られた素材として手に入れられるようになった。
文字も、汚れたりかすれた効果がかかったフォントが多数存在し、それを使えばある程度雰囲気が出せるようになった。
手間を省けて便利だが、やはりデザインとしての質は荒くなる。
例えば汚れた効果のフォントを使用した場合、一見デザイン全体を見れば汚れてそれらしく見えるが、よく見ると「E」にかかっている汚れの効果と、違う「E」にかかっている汚れ方が同じになってしまう。
些細なことだが、こういう細かなところを調整することにより、より深みを増したデザイン表現が可能になる。
この場合は、時間をかけてでも、どちらかの「E」をパス化するなりして、細かく調整するべきだと思う。

そんなことを言いつつ、最近では私も時と場合によりそういう素材を使用することが多くなった。
要は、最低ラインのこだわりを保ちつつ、その制作の内容に合わせて表現方法を選択すればいいと思う。
例えば仕事として、新聞の小さな広告枠で使用する素材を、上記の様にわざわざバイクの前に貼り付け1週間をかけて制作している場合ではない。
その場合は、素材を使用すればいいと思う。
でも、仮に汚れたフォントを使用し同じ字が並んだ場合、やはり違いが出るようある程度調整はする。
これは、自分のこだわりとしてしなくてはいけない最低ラインだ。

歳を取るにつれ、細かなことが面倒になる。
しかし、これはダメだなと思えることは、これからもこだわりをもち納得できる形で表現していきたいと思う。

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